新しい土地に引越しを考える際に、休日や仕事帰りなどにゆっくりできる場所が周辺にないか気になりますよね。
今回は、大阪市中央区に引っ越しを考えている方に、なんば駅近くにある大阪松竹座という施設の概要についてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら大阪市中央区なんば駅の近くにある大阪松竹座の歴史について
大阪市中央区なんば駅の近くにある大阪松竹座をご存じでしょうか。
大阪松竹座は、1923年(大正12年)の大正末期に関西で初めて建てられた歴史ある洋式の劇場です。
入り口正面の特大のアーチが特徴的なネオ・ルネッサンス様式の建築は、大林組の木村得三郎によって設計されました。
その建築のモデルは、日本初の鉄筋コンクリート造の活動写真館として優秀映画を上映するだけでなく、舞台芸術の実演と映画上映を兼ね備えた劇場を目指しました。
そのため、当時より大阪の顔としてたくさんの人々に親しまれました。
大阪松竹座の始まり
開館日は1923年5月で、オープン記念となる初日のプログラムでは、エルンスト・ルビッチ監督のドイツ映画「ファラオの恋」が上映されました。
また、松竹蒲田撮影所の野村芳亭監督の映画「母」が上映され、映画の幕間に松竹楽劇部による実演での「アルルの女」が上映され大成功を納めました。
その後は、松竹楽劇部の活動拠点となり、1926年(大正15年)4月に、以後恒例公演となっている「春のおどり」の記念すべき初回公演がおこなわれます。
松竹楽劇部を筆頭に、海外を拠点とする舞踊団や俳優による実演もしだいにおこなわれるようになり、関西の新しい文化を発信する場所へと成長していきました。
その後、太平洋戦争前は洋画を中心とした上映をおこない、戦時中と戦後には、邦画の封切館として上映をするようになったのです。
戦後の洋画上映
1952年(昭和27年)7月から再び戦前上映していた洋画を再上映するようになりました。
1970年代には渋谷パンテオンと丸の内ルーブル系列の映画館として、数々の名作を上映しています。
主な上映作品は、「タワーリング・インフェルノ」「ジョーズ」「E.T.」「ラストエンペラー」「ボディガード」などの大作映画の上映をおこないました。
1994年(平成6年)5月に洋画封切館としての役目を終えました。
古式顔寄せ手打ち式
1997年(平成9年)2月に大阪松竹座の新築開場記念式典が、華やかにおこなわれました。
式典の開幕には、祝事用の舞踊である「寿式三番叟」が上演されたことも当時話題となっていました。
公演のクライマックスには、歌舞伎俳優を中心としたたくさんの方が舞台に勢揃いして「古式顔寄せ手打式」が上映され、挨拶の後に市村羽左衛門の発声「大阪締め」で締めくくられました。
この「古式顔寄せ手打式」は近代では、関西地区では初めてだったそうです。
最後のプログラムは、ソプラノ歌手である中丸三千繪さんの「アヴェ・マリア」他4曲の独唱がおこなわれました。
まさにフィナーレにふさわしい上演で会場割れんばかりの拍手が起こり、松竹座新築開場記念式典は華やかに終了いたしました。
緞帳題名「有職麗華(ゆうそくれいか)
高倉家に伝わるとされる調進控有職文様絵形の下絵集成の中から取材したものとなっています。
有職文様は、平安時代以後に公家や女房などの装束や調度に用いられた文様です。
元来その起源は、中国や西域などユーラシア大陸に求められるものと、鎌倉時代以後日本で考案されたものがあります。
大阪松竹座で取り上げた図柄は、前者の中国や西域などに属するものとなっています。
唐華や唐草文を立涌取りに組み上げたものを、茎は花に対してやや細く優美な趣を示していて、とても上品なイメージを与えるものとなっているようです。
取材元が白黒の線描下絵であるため、色彩については、文様の持つイメージを損なう事のないよう考慮しています。
柿色や萌葱、山吹といった日本の古くからの伝統色を用いて段替り風に配彩を施しているのでしょう。
華やかな中にも、とても気品のある格調高い緞帳となっています。
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大阪市中央区なんば駅の近くにある大阪松竹座の施設について
大阪市中央区なんば駅の近くにある大阪松竹座の施設は、3階建ての洋風の建物です。
1階エントランス
1階エリアは、エントランスとなっていて、正面玄関の右側に総合カウンターがあります。
また、デザインが外壁のネオ・ルネッサンス様式のアーチを意識して仕上げられていて、壁と床はサンドベージュ色で横風の仕上がりとなっています。
また、正面玄関の壁にはビュッフェの作品である「暫」が飾られており、来館したお客さんの目を引く印象的な雰囲気です。
2階メインロビー
2階エリアは、メインロビーとなっており、主に売店とお化粧室とコインロッカーがあります。
フロア全体のデザインは、和風を意識して床は日本風のじゅうたんが敷かれており、壁には月ごとに変わる日本画が展示されています。
正面奥のエリアには、お土産やお弁当を販売する売店があり、公演の合間はたくさんの人で賑わっています。
また、女性用お手洗いは観劇の主体であるとされる女性客を考慮した設計になっているようです。
3階劇場
3階エリアは、劇場となっており二重のドアを開けた場内には、鮮やかなデザインの劇場が広がっているでしょう。
座席数は553席あり、場内の椅子と壁と床はすべて赤色を基調としたデザインで、非日常空間を演出しています。
オーケストラの公演として使用されることもあるので、ピットもできる作りになっているようです。
廻り舞台の際の転換をスピーディーにおこなうために、大小7基の迫りが内蔵されています。
ロビーの壁面には、小田次男作の「伊達娘恋緋鹿子(お七)」の絵画の飾りが飾られていて非常に印象深いです。
地下1階・2階飲食店街
地下1階には飲食店街が広がっています。
名古屋名物のみそかつ矢場とんは、1947年創業の老舗で、名古屋で大人気の本場の味を大阪松竹座で味わうことができます。
店内飲食の他にもお弁当を販売しているそうなので、テイクアウトすることもできるでしょう。
ステーキさくらは、最高級ブランド牛である神戸牛を扱った高級レストランです。
神戸牛の甘さや香り、余韻まで楽しめるお店となっています。
串かつ・すし・道頓堀たちばなは、牛肉や海鮮の串かつや道頓堀すしを提供する飲食店です。
道頓堀幕間弁当も大人気となっており、公演の終演後に立ち寄るお客さんも多くなっています。
また、道頓堀ビール工場で作られた新鮮なクラフトビールを堪能することもできる人気のお店です。
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大阪市中央区なんば駅の近くにある大阪松竹座の概要とは
大阪松竹座は1997年(平成9年)2月に、外観を残しつつも最新の設備を備えた劇場として新築開場しました。
現在も歌舞伎、新劇、松竹新喜劇を中心として、歌劇、ミュージカル、コンサートなども上演されています。
2004年(平成16年)に66年ぶりとなる大阪松竹歌劇団によるレビュー「春のおどり」が復活し現在でも毎年恒例で上映されています。
劇場の座席数
大阪松竹座の劇場の座席数は、全部で1033席あります。
1階席は553席、2階席は282席、3階席は198席、幕見席は12席となっています。
●所在地:大阪市中央区道頓堀1-9-19
●アクセス方法:地下鉄なんば駅より徒歩約1分
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まとめ
大阪松竹座は、大正時代から続く伝統的かつ長い歴史のある建物です。
地下にある飲食店街もとても魅力的でおすすめの場所です。
現在もさまざまなジャンルの公演が上演されているので、大阪松竹座の近くに引っ越しを考えている方は、是非足を運んでみてください。
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